駐車場を土間コンクリートで整備する場合、工事はどのような順序で進むのか。現地確認から使用開始までの流れを、各段階で決めるべきことと合わせて説明します。
STEP 1|現地確認と計画
最初に現地を確認し、面積・現況の地面・高低差・隣地との取り合い・搬入経路を把握します。
この段階で決めておくべき最も重要な事項が排水です。雨水をどこへ流すのか。既存の排水設備につなぐのか、道路側へ流すのか、浸透させるのか。これによって勾配の向きと基準高さが決まります。
打設後に勾配を変えることはできません。水たまりに関する不満の多くは、この計画段階に起因します。
併せて、車両の出入口の高さ、既存の門扉やシャッターとの取り合い、隣地との境界も確認します。
STEP 2|掘削・路盤づくり
計画高さに合わせて既存の地面を掘削します。掘削深さは、路盤の厚み+コンクリートの厚みから逆算します。
掘削後、砕石を敷いて転圧します。この転圧が土間の耐久性を大きく左右します。締固めが不足していると、後から沈下してコンクリートが割れます。
見えなくなる工程ですが、ここを省いた土間は数年で結果が出ます。
STEP 3|型枠・配筋・レベル出し
外周に型枠を建て込み、コンクリートの範囲と厚みを確定させます。
ワイヤーメッシュや鉄筋を配置します。重要なのは高さで、スペーサーで浮かせてコンクリート断面の適切な位置に来るようにします。地面に直置きすると、ひび割れの拡大を抑える効果がほとんど得られません。
そしてレーザーレベルで仕上げ高さの基準を出します。排水勾配を含めた基準点を面全体に設定します。
STEP 4|コンクリート打設
生コン車が到着し、打設が始まります。ポンプ車が使えない狭い現場では、一輪車での運搬やシュートでの流し込みになることもあります。搬入方法は現地確認の段階で決めておきます。
打ち込んだコンクリートはバイブレーターで締め固め、内部の空気を抜きます。
打設と並行して、トンボとスクリードで表面を基準高さまで均していきます。
STEP 5|仕上げ(押え)と目地
ブリーディング水が引くのを待ってから押えに入ります。この待ち時間は気温や天候で変わるため、終了時刻は当日の条件次第で前後します。
粗押え・中押え・仕上げ押えと段階を分けて表面を締めます。屋外の駐車場では、滑りにくさを考慮して刷毛引き仕上げを選ぶことも多くあります。
併せて、収縮ひび割れを制御するための目地を設けます。目地の割り付けは、面の形状と大きさから決めます。
STEP 6|養生と使用開始
仕上げた面をシートで養生し、急激な乾燥から守ります。
この期間は車両を乗り入れられません。硬化が十分でない段階で荷重をかけると、表面が損傷します。歩行が可能になる時期と、車両を乗せられる時期は異なります。
「いつから停められるか」は工事のご依頼時に必ず確認される点なので、工程のご相談段階でお伝えするようにしています。
よくある質問
工事期間中、車はどこに停めればよいですか?
掘削から養生完了まで、その区画は使用できません。区画を分けて施工することで一部を使い続けられる場合もあります。現地の状況によりますので、ご相談ください。
狭い場所や重機が入らない現場でも施工できますか?
対応方法を検討します。ポンプ車が入れない場合の搬入手段など、現地確認の段階で判断します。現場の間口や前面道路の状況をお知らせください。
